講演会
受付終了

【再演】セメント・CEMENT・セメント
―実習コース受講生からの質問に答える―

講師
冨士谷 盛興
開催日
2022年11月20日(日)10:00〜16:30
会場東京医科歯科大学学内

講師プロフィール

冨士谷 盛興

冨士谷 盛興教授

愛知学院大学歯学部特殊診療科 審美歯科

コース概要

 セメント、セメント、セメント…「講演項目」にあるとおり、何と種類の多いことでしょう。  臨床の現場において適材適所の使用が求められていると分かっていても、「このセメントの選択や使用法で大丈夫だろうか?」「もっと良いセメントがあるのでは?」「何のセメントをどう使えば良いの?」が本音ではないでしょうか。  セメントは、臨床において華々しい主役にはなれませんが、時にはスピンオフドラマでメインキャストにもなる必要不可欠な存在です。  1800年代後半のリン酸亜鉛セメントから1970年代初頭のグラスアイオノマーセメントまで、歯質接着性材料がなかった頃の歯科用セメントは、機械的保持を求めた窩洞と修復物をいわゆる「膠着」(接合)状態にするためのものでした。  それが今や、無菌化、再石灰化、細胞誘導、硬組織形成促進、知覚過敏抑制、歯髄保護等の生体機能性を有するセメント、セメントの都合で固まるのではなく術者のタイミングで自在に固められる光硬化型セメント、そして修復治療には欠かせない接着性セメントと多岐にわたる時代となりました。  これまで31回の実習コースで、受講生からお受けしたセメントに関する質問を基に、従来型セメント・機能性セメント・接着性セメントの意義とライブデモによる臨床操作法まで、内容を整理してお話しいたします。  もう一度、セメントの基礎と臨床を確実に学んでいただけます。 (講師筆)

【講演項目】 1.従来型セメントの復習 リン酸亜鉛,シリケート,カルボキシレート,グラスアイオノマー,酸化亜鉛ユージノール 2.ベースセメント,デンチンセメントはどう使うの? 3.グラスアイオノマーセメント(GIC)を使いこなす! ・Fuji GICシリーズ I,II,III,VII,IX 使い分け ・象牙質の代替(物理的・機械的諸性質) ・Fuji VII とIXを使いこなす ・歯髄炎に近いHysに対して ・IXによるARTを活用しよう ―2%酸化第一銅(Cu2O)セメントとの比較 ・光硬化型(レジン添加型)GICの利点,欠点(タイプI,II) 4.ライブデモ:Fuji IXのうまい練り方 ―正しい粉液比にするために・粉を飛ばさず大量の粉を20秒で練り込む・硬さの基準 5.ライブデモ:CRシリンジ ―気泡を入れない正しい使い方・シリンジを汚さない方法 6.ライブデモ:Fuji IXによる臼歯2級のうまい仮封法 ―ウェッジ,ペースト硬さ・アルコール綿球・充填器の厚さ etc 7.ライブデモ:Fuji VIIの練和と塗布法 ―歯肉への溢出の処理 8.覆髄剤として用いるセメント ・水酸化カルシウム系セメント ・MTA系セメント 9.ライブデモ:光硬化型ケイ酸カルシウムセメント(セラカルLC) ―Blot dry面へのなじみ・ライナーアプリケーターの使い方 10.間接覆髄と直接覆髄 ・レジン修復に裏層は必要か? ・間接覆髄の建前と本音 ・直接覆髄と歯髄温存療法(IPC)の住み分け ・レジンによる直覆の考え方 11.最近の歯髄保護の考え方 ・歯髄温存療法の説明責任 ・3-Mix抗菌薬(α-TCP法とMP法)とDoc’sベストセメント ・象牙質レジンコーティングはskipできるか? 12.最近のレジンセメントの棲み分け ・自己接着型(SAタイプ)のレジンセメント ・プライマー付レジンセメント ・ボンド付レジンセメント ・ボンド付レジンセメントが続々と出てきた深い理由 ・スーパーボンドの使いどころ 13.ライブデモ:ワンステップボンドを確実に接着させるための4か条 ―採取法・相分離 ―塗布法とエアブロー法

過去の研修会アーカイブ

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